17 DAYS OF SPIRITUAL WISDOM

神と神々

「神」とはなにか

「神」はいろいろな名前で語られてきました。創造主、エホバ、ブラフマン、精霊、全なるもの、大いなるもの、。アセリアス・ソサエティでは「聖なる設計者」ということばがよく使われています。あらゆる偉大な宗教でたくさんの名前が生まれました。あちこち焦点を変え、多様に解釈されてはいるものの、それが指すのはすべてひとつ「神」です。しかしながら、まちがって人間性のすべてを神に投影してしまった解釈もありました。嫉妬深く、罵声をあびせ、敵意に満ちて怒り狂うような姿は、じっさい神の形容としてふさわしいのでしょうか。

「神」は、気ままに自分を好きな者だけ天国に送ったり、自分を嫌う者を永遠の地獄へ追いやったりするような、白いひげを生やした老人などではありません。あるときは人々の祈りに応えたかと思うと、あるときは懇願されてもそっぽをむくような、雲の上の人ではありません。「神」は特定の宗教だけ優遇するようなこともしません。いわんや、国籍や人種を見てひいきするようなこともありません。だれがどれほど倫理的にすぐれているかなんて、会員証・パスポート・肌の色などでは判断がつきません。ただ、その人の胸にある愛の大きさによって、その人の心にある智慧の深さによって計ることができます。愛や智慧とは、人をより崇高なものへと駆り立て、利他の奉仕を行わせるものだからです。

「神」とは人間を指すのではありません。「神」はそれ以上の存在です。「神」は創造されたすべてのものであると同時に、その被造物を超えたところにいます。「神」は永久であり無限であると同時に、永久という時間を超越しており、無限という空間をも超越しています。命とは聖なるもの、あらゆる創造の中に聖なる働きがあり、生命はその聖なる力に気づきながら、神がもたらした被造物としての限界を超えて、神の完全無欠にならい、自ら光を放っています。

創造とは自然法則のひとつ、「神」が創りだしたものであると同時に、創造とは「神」そのものでもあります。ある自然現象を見て「ここは科学的に説明できるが、ここは現代科学で説明できない」と言うとき、それは人間が定めた基準から判断しているのです。この世界にあるすべての現象は、ひとつの例外なく完璧に作用しあう自然法則の結果として起きています。カルマの法則も含め、すべての法則は究極には一つの源に由来します。

神の法則には「ごほうび」や「おしおき」はありません。また人が作った法律のように「抜け道」や「冤罪」があったりもしません。この世で不合理や不平等に思えることも、すべて、宇宙の果てまでを一つ世界として、広大無辺かつ完璧な法則のもとに厳密に運営された結果として生じる自然現象だといえます。

「12の祝福」において、第12番目に説明されている「絶対者」の祝福は、神を説明したもっともすばらしい一文です。

「神」とはだれか

古来、「神聖な存在」を形容するために「神」という言葉がいろいろな意味で使われてきました。あるときは「精霊王国の住者」、またあるときは「次元上昇したマスター」を示すために「神」が用いられます。アセリアス・ソサエティで「神」と呼ぶのはたいてい、地球の私たちより物質文明も精神文明もはるかに進んだ世界から来た、宇宙のマスターたちのことです。私たちよりずっと、身体や心だけでなく意識も進化しているので、いまの私たちにとっておよびもつかないほどすぐれた頭脳をもち、ますます発達した直感力があり、完璧に澄み切った意識のもと、神の法則に精通してその法則に従うことに彼らは長けています。このように「神の意識」にあるために彼らを「神」と形容するのです。

各地の神話で語られているように、彼らは「空から降り立った」のであり、当時の人には不可思議な力を使ってまるで手品か奇跡のように超常現象を起こしました。しかし、実際のところ、それは超常現象などではなくて、ただ当時の地球人にとって理解しがたい(おそらく今の私たちにとってもまだ不可解な)自然法則を適用してみせた自然現象の一種にすぎませんでした。奇跡を起こす能力というのは、偶然に誰かに授けられた恩寵ではなく、じつはだれもが練習のすえに習得することができるものです。たとえその練習に人の一生より長い時間がかかるかもしれないとしても。

宇宙のマスターより進化した存在もあります。それは私たちが暮らすこの惑星「母なる地球」です。地球は生命の息吹をたたえ、人知で計り知れないほどの慈愛・叡智に満ちた「女神」です。さらに、地球より進んだ存在もあります。それは太陽系にあまねく命をもたらしている「偉大な太陽」です。また、「カルマの主」を「神」と呼ぶこともあります。「カルマの主」とは、私たちがこの一瞬ごとに体験している「カルマの法則」をつかさどる方々であり、彼らがもたらす人生体験そのものを通じて私たちは神へと帰ることになるのです。

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アセリアス・ソサエティは、一神教と汎神論と多神教いずれをも認める特殊性をもっています。全存在をつかさどる絶対的な存在を信じる意味で一神教であり、あらゆる被造物すべてに神が宿ると信じるために汎神論者であり、人知を超えた聖なる能力を持つ生命体を信奉するために多神教であるといえます。さらにいえば、女神たる地球の崇拝者でもあります。ある宗教ではこうした要素は互いに排斥するものと解釈されますが、アセリアス・ソサエティの教えではいずれも矛盾なく調和しています。

おすすめ図書

『12の祝福』ジョージ・キング博士(未邦訳)

『9つの自由』ジョージ・キング博士(未邦訳)

『宇宙から来た神との遭遇』ジョージ・キング博士 リチャード・ローレンス共著(未邦訳)

『検証 UFOはほんとうに存在するのか? (GAIA BOOKS)』リチャード・ローレンス

『神、ガイド、守護天使』リチャード・ローレンス マーク・ベネット共著(未邦訳)